時の風

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フジ子・ヘミング

フジ子・ヘミング - ラ・カンパネラ
先週の土曜日、なにげに付けたテレビでやっていた菅野美穂が演じる「フジ子・ヘミングの軌跡」を見て感銘を受けた。見るつもりではなかったのだが2時間強、がっつり見てしまった。

イングリット・フジ子・フォン・ゲオルギー・へミングは大月投網子とロシア系スウェーデン人の画家・建築家ジョスタ・ジョルジ・へミングを両親としてベルリンに生まれ、5才の時に日本に帰国、母の指導の元にピアノを弾きはじめたそうだ。耳が不自由で右耳は子供の頃から聞こえず、左耳も現在でも50%程度でピアニストとしては多難な人生だそうだ。30弱にしてドイツに難民として(国籍がないので)留学し、30年間ヨーロッパの各地を渡り歩いて帰国、その後、世界的に評価されるピアニストになった遅咲きの方だそうだ。

ドラマの話としてはフジ子は天才的な演奏と言われながらもなかなか社会的に成功せず、ドイツに留学後も生活もままならない状態ですごした非常に不幸な描写が目立っていたが、私が見た感想としては、世界的なピアニストになるという自分の夢に向かってとにかく打ち込めていたという事実からしてその人は生活が苦しかろうが何だろうが幸せである事には変わりないように思った。経済的理由やその他家庭環境など、やりたいことが合っても出来ない人はたくさんいる中で、自己中心的に、自分のやりたいことに向かうということができてるんだから、どんなに苦しくてもそれはそれは詰まるところ自分で望んだ結果生まれたものであることを忘れずに突き進んでいって欲しいとおもう。

フジ子・ヘミング公式ページ
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