時の風

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セカイランクツアー 〜ぼくらの27日間演奏〜

2005/11/11(金) 宇都宮 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2(ex.VOGUE) 開演19:00

「あなたもいい年になったんだから...」
よく親にいわれそうな言葉だ。最近のニュースで企業も実力主義の傾向が強まってきたというような話をよく聞く。年功序列ではなくその人自身の能力に応じて報酬が払われるということだ。当たり前のように思えてなかなか難しい。技術系の仕事に就いていると顕著に見られるが、利益を出している人達は30代くらいの人が多い。でもそれほど給料は高くなかったりする。時代の流れはあるものの、依然として年功序列の傾向はほとんどのところで残っている。感情的な考えを入れれば「年が経てばいろいろとお金がかかる」なんていういいわけをもとにいまの企業文化が成り立ってきたのであろう。合理的なものの見方をしているかの企業も実は過去から培ってきたパラドックスを秘めているのだ。

年功序列というキーワードでちょっと違う話をしてしまったが、自分は28才になったが中身は18才の時とそう変わった気はしていない。でも全然違うと言われたりする。私はまわりの環境によって自分が抑制されているだけだと思っている。実際、10代の頃は親に保護されてて食っていくのに経済的な心配を自分がすることはあまりなく自分の好きなように生活していた。いまは自分が稼いでいかないと生きていけないという重いプレッシャーがのしかかっている。そういう環境が自分のイノセントワールドを抑制して「大人」になっているのではないかと。

自分が失ったもの。そう、彼らはそれをたくさん持っている。昔、中学のとき、「忘れるために勉強しているんだ」といういい言葉を語ってくれた先生がいた。いろいろなことを広く学んで自分の進む道に深くすすんでいって欲しいという願いが込められていたのだと思うが、私はちょっと忘れすぎた気がする(笑)。失ってしまった私たちが出来ることは、そういう彼らを守ってあげることだと思う。失わないように。

壊れそうなギターの音をかき鳴らす中内正之、汗だくで声を張り上げた岩崎慧、自分の思いを本当に屈託なく話す小高芳太朗――全国に彼らは一緒に旅に出ているのだ。素晴らしいものを得るための旅だ。そう感じた。

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