時の風

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自己のルーツを辿り新しい自己を探す〜メレンゲ〜

『ONE HITTER!!vol.2』 渋谷CLUB QUATTRO 2005/11/04(金) 18:30
with ミドリカワ書房/メレンゲ/より子 [opening act] WALKABOUT

新しい可能性を生み出すとき、過去の先駆者達の素晴らしい作品に触れたときの感動を吸収して自己のものとして発することが出来たりもするが、時には過去の自分から新しい自分を見出すこともできる。

ある程度の月日が経ってから過去の自分のアウトプットを見直すと、それはあたかも第三者の作品として見えることがある。それは自己が変わってきた、成長してきたとも取れるが、中には今の自己にはない素晴らしいものが隠されているかもしれない。

私はそれの一つの要因としてこう解釈する−「もの」を生み出す際、これはいいと思うものが頭に浮かぶのだが、それはいつも具体的に必ず思い浮かべることができる訳ではなく、「もやもや」としたものが出てくることが多い。この「もやもや」を形あるものとして表に出すことが出来ればそれは良い曲として皆に賞賛されることもあるのだろうと思う。

しかしそれが必ずしもうまくいかないもの。うまくいかない故にそのときの雰囲気、衝動によって何とかして「もの」に詰め込もうとする。それを、成長した自己がもう一度見出すことが出来たりすることが出来る−これが過去の自己から新しい「もの」を生み出す要因の1つではないかと。

今回見に行ったメレンゲはまさにそうだった。シンガーライターとしての曲からバンドとして新しい可能性を生み出した「ふきのとう」、おとなしいバラードのイメージだった「ストロボ」を感情豊かに表現し直した。最近はドラマ「はるか17」の主題歌や映画の曲に起用されるなどモテモテ路線一直線かと懸念していたが・・・大間違いでした恐れ入りました。。。

サポート2人を含め5人のバンド演奏だったが厚みがほどよい感じで良かった。クボケンジが頭に描いていたものがようやくサウンドとなって現れてきたのではないかと思う。このまま躍進を続けていって欲しい。

ギンガ

メレンゲ official website

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