時の風

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ライブレポート

special

FUJI ROCK FESTEVAL'04 2004/7/30,31 8/1 苗場スキー場

文: asu

道順(寄り道多数あり)

7/30  THE BLIND BOYS OF ALABAMA →Haven→アジアンカンフージェネレーション
→Buckethead's Giant Robot→OZOMATLI→Pixies→東京事変
7/31  BEN HARPER and The Innocent Criminals/斉藤和義→COUTNEY LOVE
→JIMMY EAT WORLD/忌野清志郎&NICE MIDDLE with NEW  BLUE DAY
HORNS
8/1   ハナレグミ→サンボマスター/早川義夫・佐久間正英→THE WHITE
STRIPES→moe.→渋さ知らズオーケストラ

7/30早朝3時過ぎに家を出、道に迷ったあげくようやく8時過ぎに苗場に着く。思えば4度目にして初めて、開演前に会場に到着したのである。おまけに3日通し券 だ。大人になったと感慨にふけらずにはいられない。リストバンドを手にはめて、子どもの手を引きながらよろよろ入場ゲートに向かう。見回すとすでに子ども 連れが何組か見える。辺りは若者でいっぱいながら落ち着いた雰囲気。

大型のタープとタープの間の2畳ほどの空間に、コカコーラの変なタープをたてる。昨日の夜、平和島のドンキで購入したものだ。そのうちに車を置きに行っていたとしと合流し、完成する頃、ステージからアナウンスが流れた。
「フジロック始まります!・・云々かんぬん・・」
へ〜こうやって始まるんだー知らなかったと、さして感動もせず聞いていると「(うにゃうにゃ何か言ってる)・・・そしてコートニーラブは飛行機に乗ったそうです。」
うわっ!ちゃんと来るんだ!コートニー!よかった〜!あなたに会いに来たのよ〜(私は)!!会場には笑いが起き、私は目頭がジンと熱くなるのだった。

その後タープでしばし昼寝、探検ののちTHE BLIND BOYS OF ALABAMA at green stage 開始。4,5人の大きなおじさん(おじいさん?)が登場!さすがの重鎮が現れたような、風格と威厳をそこはかとなく感じる。黒い肌に総ゴールドのスーツがあでやか〜。
中心人物は、ボーカルパートをとる頭つるつるのおじいさんと、椅子に座ったベースパートのおじいさんらしい。低音の響きがとても気持ちよく、リズムに 乗ってステップを踏む。この右側スタンディングエリアには、まだ時間が早いせいかそれほど人は居らず比較的広々と見ることが出来たので、手拍子をとりなが らおどれたよ。
そ のうち椅子のじいさんが、立ち上がっては押さえられ、また立ち上がっては押さえられ、ちょっとおもしろくなってくる。どうも気が高ぶると椅子から立ちあ がっちゃうんだけど、それは健康上の理由から?やっちゃいけないことなのですぐさま取り押さえられてるみたいだ。おそばつきの若いギター弾きが、椅子おじ いが立ち上がった瞬間に押さえてるんだけどだんだん手に負えなくなってきたらしく、「あ〜あ」というように肩をすくめる。そしたらそのうち椅子が立ち上がったままジャケットを脱いで、肩をちらりと見せたりして、やんちゃになってきちゃったりして、じいちゃんだけど、オーセクスィー!喝采!(しかしやはりすぐ取り押さえられてるのがグッド。)
ブラインドボーイズで聴いたことあるのが、ボナルーフェスのアルバムに入ってた「アメージンググレイス」1曲だけだったのだが、最後の曲はやはり「ア メージングレイス」。ほんと〜に伸びる、張りのある歌声に美しく黒光りしたハーモニー。最終的につるつる頭のボーカルが歌いながら客の方に降りて来ちゃっ て、大勢の握手に応えながら通路をてくてく歩いていました。それも何周も。サービス精神、ももちろんそうなんだけど、それよりもきっとすごく自由奔放な精 神を持っている人たちなのでしょう。すごくまぶしい。斜め前のサイケなねーちゃんが、つるつる頭に抱きついちゃった!おそば付き達の間に一瞬張りつめた空 気が流れるが、じいちゃんは嬉しそうだったよ。もちろんノープロブレム。ステージでは、椅子がやっぱり肩を出してた。すんばらしかったよ。

---☆-Haven アジカン 制作中-☆---

アジカンの後、もち豚串をほおばりながら何となくオレンジコートに行ってみようということになる。THE ZUTONSを観るつもりで行きの車内で予習してきたのだが、いささか疲れちゃったのだ。その間グリーンステージではルースターズが宴もたけなわといった 感じだが、我々は無知なので「あれはいったい誰なのかねー」的な会話をしつつ歩みを進める。
ボードウォークの途中、ホワイトステージからcharのギターがきこえる。はっきり言って大変かっこいい。ホワイトステージも過ぎたころ、ここは森林の一本道・・・、世俗の喧噪を忘れただ漂わん・・ん〜マイナスイオン充填。

オレンジコートに来てみれば、おおちょうどなんか始まるっぽい。やがて出てきたのが
Buckethead's Giant Robot 
 ケンタッキーだ!怖いよう・・。
微妙にかたよった熱狂の中、エレクトリカルパレードはじめ様々な速弾きが繰り出されてゆく。きりのいいところでドラムのフィルがはいり、曲が開始するのかと思いきや、また新たな速弾きがスタートするのだ。怖いよーおかーちゃーん!
というわけで、途中で移動することに。

フィールドオブヘブンでPolarisをちらっと見つつ、ホワイトまで一気に下る。するとなにやら大盛り上がり!
おーOZOMATLI !!真っ最中。
祭りの神、降臨だわ!いやーんもっと早く来ればよかった、大急ぎで踊らなくちゃ。子どもが抱っこしろとうるさいのでおんぶして踊る。今踊らなくていつ踊 るんだ。太鼓とラッパとこのコーラスが、どうしてこうも人びとを浮き立たせるのだろう。と考える余裕もなく、左斜め前の人が、所ジョージがよくやるような 動きをはげしく繰り返している。ホワイトステージの頭上には、ドーパミンとアドレナリンが渦巻いているように見える。
アンコール後、客のダブルアンコールのコールに応えて、彼らはステージから降りてきた。ステージ前中央でラッパをブカブカ吹いて客をさんざん喜ばせた 後、これいつまで続くのかなと思った頃に、拍手の中を一列になってステージ左側に消えていった。

人 波に乗ってタープへと戻る。道の途中までグリーンのPJハーヴェイの音が聞こえるが、ステージが見える頃には終了したみたいで、交差点は人でごった返して いる。といってもやはり三日通し券のみ効果なのか、前の人を気にせず歩けるくらいに空間に余裕がある。もうそろそろ暗くなってきた。

グリーン前はすごい人だかり。しばしの休憩の後、我々も各自可能な限り前に行くことにしてタープを出立。
Pixes は11年ぶり再結成してのライブ。前々から客やメディアの注目度が高かったこともあって、さすがにグリーン前レジャーシートが広がっているエリアの近くまで大勢客がいる。トシと、それぞれ互いに出来るだけ前に行くことを確かめ合っていざ我々も分け入るのだった。
おー。ポップだ。・・あれ?こんなにポップだったんだっけ?そしてえらいかっこいい!
アルバムのジャケットが猿の絵のやつを聴いてた頃(そうそれはニルバーナがものすごくかっこいくて大好きだった頃)、こんなにポップだと感じてなかった のに。かっこいいけど古い、とかかっこいいけどちょっと神経質そうで取っつきにくいとか思っていたのに。ついでにボーカルがこんなに巨漢だとは思っていな かったのに。
純粋にかっこいいなーとおもった。再結成がいかほどの大事件なのか、私はリアルタイムで聴いていないのでその重みが実はよく理解できないでいたのだが、 少なくともそのとき見ていたライブは「普通のすごいライブ」であって、「再結成の夜」と名付けて額に入れるような特別さも伝説的なおごそかさもない、(い わば)いつもの超かっこいいライブだった。

途中ベースが「DEBASER」のイントロを間違えて、一服してから弾き直したとこで、客のウォーの雄叫びが会場を揺らした。確かにあんとき、pixiesが生身だって事を実感してすごい高揚したもんな。

さて予定通り、次はホワイトステージで東京事変。道はおそろしく混んでいるがしょうめいは

以下制作中